金融機関は敵ではない。味方にもできるし、敵にもできる。

「金融機関って、結局こちらを評価して、貸すか貸さないかを決める相手でしょ」
そう感じている経営者は少なくないと思います。

でも、ここで一つだけ問いかけたい。
あなたは金融機関と、向き合う関係になっていますか?
それとも、横に立つ関係になっていますか?

この差は、いざという時に“効いて”きます。

結論

金融機関は敵ではありません。
ただし、味方にもできるし、敵にもできる。決めるのは経営者側です。

理由

金融機関を辞める数年前、組織外のコミュニティに出る機会が増えました。
そこで金融マンとしてショックだったのが、こういう空気感です。

「経営者は金融機関に期待していない」

言い方は悪いですが、
「言ったときに金を貸してくれたら、それでいい」
そんな温度感の方も多かった。

だからこそ逆に、金融側が少し踏み込むだけで
「金融機関なのにここまでしてくれた!」
と驚かれることもある。
当時はこの「金融機関なのに」という言葉が、正直キツかったです。

ただ、現実として地銀・信金には
「地域のために」「企業に良くなってほしい」
という気持ちを持っている人も多い。能力差はありますが、役に立ちたいと思っている。

金融マンは“パートナーになりたい”と思っている。
では、経営者側はどうでしょうか。

具体(どう関係を作るか)

私は、関係性はざっくり2種類だと思っています。

1)「金さえ貸してくれればいい」型(ビジネスライク)

このスタンスなら、金利を叩きまくるのも一つです。
金融機関にとっては借入残高の確保先として“数字”にはなります。

でも、その関係だと、ここぞという時に支援したいとは思われにくい。
なぜなら、最初からビジネスライクだからです。

2)「ここぞの時に支援してくれる」型(横に立つ)

私が推したいのは、こっちです。
普段から「説明する」「共有する」「一緒に着地を作る」方向で関係を積み上げていく。

「使えない金融機関だ」と言う声も聞きますが、
借りられない理由は、事業者側にも必ずあります。
“敵”に見えている原因が、実は自分の振る舞い・設計にあることも多い。

そして本番は、経営が苦しくなった時です。
金利交渉どころじゃない交渉をしないと、生き残れない局面が来ることがあります。
どんな計画を作ろうが、メインバンクの態度が全てになる瞬間がある。

そのとき出るのが、あなたと金融機関の「それまで」です。

まとめ

低金利から、金利がある世界へ。
金融機関は、以前のように“残高を追わなくても利益が出る”環境になっています。
これまでの10年と同じ感覚で借入ができると思っていると、足元を掬われる。

金融機関を味方にするのも敵にするのも、経営者次第。
あなたは今、金融機関と「向き合う関係」になっていますか?
それとも「横に立つ関係」を作れていますか?

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