数字は「結果」。経営者が見るべきは、その前にある「原因」
財務管理をやろうと思うと、避けて通れないのが“数字”です。
でも僕は、数字を扱うときに一つだけ意識してほしい前提があります。
数字は「結果」だということ。
財務管理で管理すべき3つ
財務管理をするうえで、管理の対象は大きく3つに分かれます。
- 行動管理
- 利益管理
- 資金管理
どれも数字が登場します。
- 行動:〇〇件訪問、〇〇日までに納品
- 利益:売上目標、接待交際費の予算
- 資金:〇〇円投資、〇〇円借入
KPIを置いている会社も多いでしょう。
「未達の数字」を見たとき、どう会話しますか?
たとえば「訪問件数〇〇件」と目標を決めたとします。
1カ月後の営業会議で、
“訪問件数が3件未達” だった。
このとき、あなたは社員さんとどう話すでしょうか。
- 「なんで未達なの?」
- 「もっと頑張って」
- 「来月は達成して」
…こういう声かけになっていないでしょうか。
経営者が見るべきは「原因の設計」
「経営者は結果が全て」と言われることがあります。
僕も“結果を出す”ことは大事だと思います。
ただし僕の解釈では、
原因部分も含めて結果を出すのが経営者の役割です。
訪問件数が未達だったなら、原因があるはずです。
- アポイントの連絡数が足りなかった?
- 目標設定が現実離れしていた?
- そもそも戦略に問題があった?
よくあるのは「アポイントの連絡数不足」みたいに、
手段や方法の改善で終わること。
もちろんそれも必要です。
でも、経営者がそこだけで止まるのは危険だと思っています。
戦略がズレると、戦術では取り返せない
僕の好きな言葉に、ナポレオンの言葉があります。
「戦術の失敗は戦略でカバーできるが、戦略の失敗は戦術でカバーできない」
数字を追うほど、戦術(やり方)ばかりを直しがちです。
でも、そもそも戦略がズレていたら、
戦術をいくら頑張っても苦しくなるだけです。
数値目標だけを言うと、無理が続く
定量化のために数字目標を置くのは大切です。
でも、数字はあくまで「結果」。
行動(原因)の設計がないまま数字だけを掲げても、
現場に無理をさせるだけで長続きしません。
目指した結果になるように、
どんな行動が必要で、どんな順番で、どんな仕組みにするか。
ここが経営者の仕事の根幹だと思っています。
行動は「一人の正解」ではなく「チームの設計」
そして、その行動は自分だけで完結しません。
社員さんも含めて実行していくものです。
だからこそ、経営者にとって重要なのは
数字の管理だけでなく、
**人との関わり方(コミュニケーション設計)**なんだと思います。

