年の初め、手帳やスプレッドシートに数字を書き込んだあの瞬間を覚えていますか。「今年はこれくらい売上を伸ばそう」「経費はこの範囲に収めよう」。真剣に考えて立てた計画のはずです。ところが半年、一年たって数字を見返すと、計画と実績がズレている。多くの経営者がこの瞬間、小さくため息をついています。でも、そのため息、ちょっと待ってください。ズレていること自体は、悪いことでも失敗でもありません。

ズレより怖いのは「気づくのが遅れる」こと

どんぶり勘定気味の経営、というと聞こえは悪いですが、実際には多くの中小企業がそうです。日々の業務に追われながら、細かい数字を毎週チェックする余裕なんてなかなかありません。だからこそ起きるのが「気づいたときにはズレが大きくなっていた」というパターンです。

計画と実績にズレが生まれること自体は、経営をしていれば当たり前に起こります。市場は動くし、思わぬ出費も入ってくる。問題は、ズレそのものではなく、そのズレに気づくタイミングが遅れることです。小さなズレのうちに気づけていれば、修正も小さくて済みます。気づかないまま放置すると、修正に必要な労力も、心理的な負担も、じわじわと大きくなっていきます。

カーナビは道を間違えても、黙ってリルートするだけ

ここでちょっと想像してみてください。カーナビを使っていて、うっかり分岐を間違えたとします。カーナビは「なんでこんなミスをしたんですか」なんて責めてきません。黙って、静かに新しいルートを計算し直すだけです。そして何事もなかったかのように、また目的地への道を示してくれます。

経営の計画とのズレも、本来はこれと同じはずです。ズレに気づいたら、「なぜズレたか」を一degree振り返りつつも、深く落ち込む必要はありません。大事なのは、そこから「じゃあ、どうリルートするか」を考えること。計画は一度立てたら変えてはいけないものではなく、実態に合わせて調整していくためのガイド役です。ズレを発見するたびに軌道修正できる経営者ほど、結果として目的地に着実に近づいていきます。

今日、ひとつだけでいい

とはいえ、「よし、今日から毎日数字をチェックするぞ」と意気込む必要はありません。むしろ、そういう気合いは三日坊主で終わりがちです。おすすめしたいのは、今日、ひとつだけ数字を確認してみることです。売上でも、経費でも、通帳の残高でも構いません。ひとつ見るだけで、「あ、思ったより進んでいるな」「ここ、少し気にしておいたほうがいいかも」と、小さな気づきが得られます。

その小さな気づきの積み重ねが、いずれ大きなズレを未然に防ぐ力になります。完璧な管理を目指すのではなく、「気づくのが早い経営」を目指す。それだけで、ズレとの付き合い方はずいぶん楽になるはずです。

「うちは今、計画とどれくらいズレているんだろう」「そもそも自分はどんぶり勘定型なのかも」と少しでも気になった方は、まず現在地を確認するところから始めてみませんか。3分でわかる どんぶり度セルフ診断で、あなたの経営の”今”をのぞいてみましょう。 https://lp.funny-maker.com/shindan/