「だいたい、これくらいやろ」——長年その勘で乗り切ってきた、という経営者の方は少なくありません。仕入れの量も、値付けも、人を増やすタイミングも、気づけば感覚で判断している。それは決して悪いことではなく、むしろ場数を踏んできた証です。

勘の言語化とは、経営者の頭の中にある経験則を、誰もが確認できる数字という形に置き換えることです。この記事では、なぜそれが大切なのか、そしてどこから始めればいいのかを、一緒に考えていきます。

その勘は、あなたにしか使えない財産です

長年かけて磨いてきた勘は、間違いなく会社の財産です。ただし、少し困った性質もあります。その財産は、今のところ、あなたの頭の中にしか存在していないということです。

もし急な入院やお休みが必要になったとき、右腕の社員や後継者は、同じ判断ができるでしょうか。「なんとなく分かる」は、あなたにしか再現できません。財産なのに、あなた一人でしか使えない状態は、実はもったいないことなのです。

数字は、勘の「翻訳」です

ここで大切なのは、勘を否定して数字に置き換えることではありません。数字は、勘を他の人にも伝わる言葉に翻訳する道具だと考えてみてください。

「だいたい儲かっている」という感覚を、「この案件は、これくらいの利益が出ている」という記録に変えるだけで、あなたの判断は他の人にも共有できるものになります。翻訳された勘は、社員にも、後継者にも、そして未来の自分にも引き継げる資産になります。

今日、ひとつだけ書き留めてみる

とはいえ、いきなりすべてを数字にする必要はありません。まずは今日、頭の中で「だいたい」と判断したことをひとつだけ、メモに残してみてください。

  • 「この取引先は、支払いが早いから助かる」
  • 「この時期は、この商品がよく動く」

そんな小さな気づきの積み重ねが、やがて会社の言葉になっていきます。完璧な記録より、続けられる記録のほうが、ずっと価値があります。

「うちは、どれくらいどんぶりかもしれない」——そう思った方は、まず現在地を知ることから始めてみませんか。3分でわかる どんぶり度セルフ診断で、あなたの勘を言葉にする最初の一歩を踏み出せます。→ https://lp.funny-maker.com/shindan/

よくある質問

どんぶり勘定を直すには何から始めればいいですか?

まずは日々の判断の中から「だいたい」と感じたことをひとつ記録することから始めるのがおすすめです。小さな記録の積み重ねが、勘を言葉にする第一歩になります。

勘に頼った経営は本当によくないのですか?

勘そのものは長年の経験に基づく貴重な財産であり、否定されるものではありません。ただし数字という形に翻訳しなければ、他の人と共有したり引き継いだりするのが難しくなります。

経理の知識がなくても数字を記録できますか?

専門知識がなくても、感じたことや判断の根拠を簡単なメモに残すことから始められます。難しく考えず、続けやすい方法を選ぶことが大切です。