借入は「借りられる額」から考えると、だいたい事故る
創業融資って言うけど、実は創業だけの話じゃないです。
事業をやっている人全員に共通する話として、まず押さえたいのはこれ。
「何のお金を借りるのか?」を最初に決める。
ここが曖昧なまま「借りれるだけ借りろ」に進むと、お金がある分だけ判断が雑になって、資金が溶けます。
理由:資金使途を分けないと、お金の役割がぐちゃぐちゃになる
例として「店舗で花屋をやる」を考えると、必要なお金はざっくり3種類に分かれます。
- 店舗の改装・什器 → 設備資金
- 花の仕入 → 経常運転資金
- 電気代・家賃など → 赤字資金(創業に限って)
ここで引っかかりやすいのが「電気代・家賃=赤字資金」。
本来は利益から払うものを、創業当初は利益が出ないけど払う必要がある。
つまり、創業赤字の補填としての資金=赤字資金、という整理です。
具体:資金調達の順番をひっくり返すと、ムダ遣いの誘因になる
本来の資金調達の順番はこうです。
- 何にいくらかかるかを出す
- 自己資金でいくら出せるかを決める
- 足りない分を調達する
でも「借りれるだけ借りろ」だと逆になります。
- いくら借りられた
- それをどう使う?
こうなると、よく起きるのが
「とりあえずやってみよっか、残高あるし」で、
テストマーケに突っ込む/ニーズ不明のプロダクト作りに突っ込む、です。
お金があると、判断が“実験”になりやすい。
でも創業期や資金繰りが重い時期の実験は、だいたい高い授業料になります。
じゃあ、いくら借りられるの?の答えは「事業計画次第」
「この金額が必要」と整理できたとして、借りられるかどうかは個別事案です。
ここで効いてくるのが事業計画。
計画の蓋然性(筋の良さ・現実味)の訴求力によって、調達額は変わります。
もし金融機関に断られたら、まずは
“借りないでできる範囲”で組み立て直すのが現実的です。
金融機関の理解不足が原因のこともある。
でも、そもそも破綻している計画もある。
僕は創業が主戦場ではないですが、創業前の話を聞くと
「仕切り直したらどうですか?」と言う場面はあります。
ただ「絶対にやめろ」とは言いません。上手くいく可能性もあるから。
結局そこは経営判断で、むしろ経営者としての仕事の始まりだと思っています。
まとめ:借入の順番はこれだけ覚えておけばいい
- 何にいくら必要なのか?
- そのうち自己資金はいくら出せるのか?
- 自己資金で足りない=借りる金額はいくらか?
創業融資だけじゃなく、借入全般の基本の順序です。

