事業者と金融機関の「囚人のジレンマ」が、資金繰りを苦しくする話
結論
資金調達の現場では、事業者と金融機関それぞれが合理的に動いた結果、
**「毎月返済が当たり前」**に落ち着きやすい。
でもそれが積み重なると、資金繰りが悪化しやすい構造になっている。
理由
「囚人のジレンマ」の構図と似ているから。
相手がどう動くか分からない状況で、
個別最適(自分が損しない動き)を選び続けると、
全体としては悪い結果に落ち着いてしまう。
具体(資金調達に当てはめると)
金融機関側
- 当座貸越・短期継続融資:残高が減らない
→ 業績悪化時に回収できないリスクがある - 毎月返済型:都度判断ができる
→ 回収リスクを抑えやすい
事業者側
- 「周りも減った分を借りてる」
- 「いつも貸してくれるはず」
- 本当は毎月返済がしんどいが、既定路線として受け入れてしまう
その結果どうなる?
合理的な判断の積み重ねで、
運転資金まで毎月返済で借りるケースが増える。
そして体感として、ここが資金繰りを大きく左右する。
今日の問い(ここだけ持ち帰ってほしい)
借入を、いったん分けて整理してみてほしい。
- 利益で返す借入(返済設計が妥当なもの)
- 資金繰りで返している借入(運転資金なのに返済が発生しているもの)
その上で、
「これ、毎月返済で良いんだっけ?」
という問いが立てられたら、前進です。

